17. トクするお金の使い方【消費・浪費・投資】

お金を使うことはみなさん大好きですよね。もちろんたくさんお金が手元にあればの話ですが…。私はどちらかといえば使えるお金が、あればあるだけ使ってしまうタイプです(笑)普段、あまり意識しないものなのですがテレビや雑誌など目や耳に入るものの多くはどんどん【浪費】をさせようという意図的な強風がビュービューと常に吹き荒れています。雑誌をめくれば欲しいものが次から次へと…。 どこかで聞いた話かもしれませんが【浪費】とは支払った金額ほどの価値や効果が期待できない支払いのことです。いわゆる見栄などが主な原因となる「無駄遣い」のことです。ギャンブルや過度な嗜好品も浪費といえます。 では【消費】は何かと言えば衣食住など生活する上で必要となるもの。ざっくりと言えば食費や家賃、光熱費、必要な衣服や日用品などは消費ですね。 では【投資】というのは…投資とは「将来、自分を助けてくれるための出費」という人もいれば将来お金を生むために使うお金と定義する人もいます。仕事の勉強や集客のために使うお金などが【投資】にあたります。 結局、【浪費】【消費】【投資】の中で【投資】に使う割合が増えれば増えるほどお金持ちになっていくということですね。 私の話で恐縮ですが2013年に大好きなフランス車を手放しました…。ふと「これは所有していても利益を生まないな」と思ったのです。 幸い住んでいるところも駅から徒歩2分なので近所にある【タイムズのカーシェアリング】というサービスを利用することにしたのです。 車が必要なときにインターネットで予約をしてガソリン代込みの料金を使用した時間分だけ月ごとに支払うサービスです。【浪費】をやめようと思っただけで税金を含め車への出費が年間75%も減りました。 しかしながら世の中の多くの人は【浪費】へと誘(いざな)う強風に飛ばされて【消費】は減らせないと思い込んで変わることができず【投資】へ使うお金が残っていないというジレンマと戦っています。 経営者として、どこに資金を投入するかという判断はとても重要ですよね。当社もマーケティング(集客)に使う予算をあらかじめ決めて計画的に投入してます。 その際の投資額に対してどれだけ利益を生み出しているかも計測しています。予算を決めないとあればあるだけ使いすぎてしまうので…。「ご利用は計画的に」ですね。 もちろん【投資】ですから【浪費】しすぎるより圧倒的によいです。ただ手元資金は限りあるものです。今日よりも明日の方がよくなるために計画的に使いたいものですね。

16.「支払おうとする金額」は入店前に決まってる?

ひと仕事終えた、休日の朝に(それは休日とは言えない?)テレビのスイッチをポチっとしてみたら『所さんの目がテン!』という番組をやっていました。 それはUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)の特集でハリーポッターエリアの映像を心理学者に見せていったい何がお客さんを惹き付けているのかをコメントしてもらっていました。 その心理学者曰く「入り口に門があることが、とても大きな効果がある」とのこと。 ふ〜ん、と思って見入ってしまいました。 で、始まった実験が【定価8,000円の壷】の前に門を設置したら、どれだけ壷の価格が変わって見えるのか?というもの…。 A.まずは、門のない状態でブース内の壷を見て来てもらい、パッと見の予想金額を聞いてみます。 すると10人中9人が3万円以下の値段をつけ、平均3万1,000円となりました。 B.続いて門を設置。果たして壷の価格は変わって見えるのか? なんと10人の回答を平均すると壺の平均予想価格は20万8,500円。 門がないときと比べ7倍近い高額になったんです! 門は、ただの入り口ではなく、その先にあるものが特別な価値のあるものだと感じさせる重要な役割を果たしていたんです。 一瞬、さもありなんと思う反面、やはり7倍はとんでもない差だなと思ったのでした。 これはお客さまが初めて入店する際にも起こっている心理なのでは?と感じました。 さて、あなたのお店は、お客さまが入店する時に適切な価格イメージを与えているでしょうか。 「入店したら以外と安かった」は、まだしも「入店したら、高かった…」と思われるくらいならお店のイメージを下げない工夫で「この値段なら納得」と感じてもらう方がいいのかもしれませんね。(リピート率を考えるなら) いずれにしろ価値を感じてもらう演出は予想以上の影響があるんだなと改めて勉強になった次第です。 普段、あまりテレビをつけないのですが日テレの『所さんの目がテン!』は、かなり興味深かったです。

15.「集客できたからOK」ではない。

「そんなことわかってるよ!」と叱られることを覚悟の上であえて耳が痛いであろう記事を書きたいと思います。 同じデザインの、のぼり旗を連続して(3本以上)掲げると客数は以外とカンタンに上がります。 実はそれが非常に危ない…。 以前、当面の資金を稼ぎながら内部の体制充実やサービス向上、クリンネスの向上などをしてはどうかと書きました。 それはなぜかというと当店の願いが、単にのぼり旗を売ることでなく【お客さまが発展しつづけるサポートをする】ことにあるからです。 短期的に見れば、のぼり旗を多く売りさえすればいいんです。 がしかし、お客さまが長期的に発展していくことと当社の発展は密接に関係しています。 先日、スタッフが食べログでこんな記事を発見してしまいました。 その記事画像には当店ののぼり旗がバッチリ写っていてよろこんだのもつかの間、コメント欄には「のぼり旗のイメージと実際の店内にギャップがあった…」もちろん悪い意味でのギャップです。 のぼり旗をきっかけに入店してくれたことは大いに喜ぶべきことですが果たしてその通りがかりのお客さまはリピートしてくださるのか???それとも、もともと素通りされていたので一回でも売上につながったことを良しとするのか。 いいや、初めて入店してくれた方が予想通り、もしくは予想以上の満足をしてくれないと、いわゆるただの打ち上げ花火で終わってしまいます。 もちろん、集客ツールに投資さえすればそれでOKだと誤解しているのはごくごく一部のお客さまだけでしょうが声を大にしていいたいんです。(最も集客に投資できないのは論外ですが)あえて正直に言いたいんです。「うちののぼり旗はただのカンフル剤なんです。改善のための時間稼ぎをしてるだけなんです。」と…。 客数がアップした瞬間から次の勝負がはじまります。どうか私たちの、のぼり旗をカンフル剤としてうまく利用してください。 お客さまが増え始めたその瞬間からあなたが次なるステージへ駆け上がる姿を想像するだけで胸が高鳴ります。

14.「目立つこと」と「入りたくなる」は別の問題

のぼり旗を立てる最大の理由はズバリ「集客」ですよね…。単なる「自己顕示欲」でないことを願います(笑) もちろん、それでもいいんですけどね。もしも、あなたの顔写真が連続でなびいていたら…私なら入店しますね。目立ちますよー。きっと。 冗談はさておきここで根本的な疑問が立ちはだかります。お客さまから「デザイン的に目立つこと」を求められることが多いのですが果たして「目立つこと」と「入りたい」と思われることにどれほどの関係があるのか。ということです。つまり「目立ちさえすれば、それが集客につながるのか?」という疑問です。 みなさんはもうご存知かと思いますが当店は5,000件を超えるアンケートでどちらが「目立つか」と、どちらに「入りたいか」の検証を20パターン行いました。(今後もサンプルを増やす予定です) 【よく見かけるデザイン】VS【デザインのぼりショップ】との直球勝負でした。 実は、どちらが「目立つか」という設問では負けることも多かったです。しかし「どちらに入りたいか」という設問では20勝0敗での完全勝利でした。 その割合はデザインのぼりショップののぼり旗のお店に「入りたい」と選んだ方が、最低でも70%を超えるという圧倒的なものでした。(平均値は75.3%) 自慢に聞こえるでしょうが(自慢ですよね)とにかくお店に「入りたい」と思ってもらうことが重要だと思っているのでこの結果は本当にうれしかったです。 つまり「目立つこと」だけにとらわれると本当の狙い「集客」を犠牲にするかもしれないということです。 「悪く目立つのは、お店を逆宣伝しているようなもの」この言葉を肝に銘じてより一層、あなたのお店に好感を持ってもらえるような制作をしていきたいと思います。

【番外編】マネされるリスク

先日、当店のデザイナーがパソコンのモニターの前で 突然大きな声を上げました。 スタッフA「ああーっ!!」 いっせいに振り返るスタッフたち。 その大きな声を上げたデザイナーにぐっと注目が集まります。 スタッフA「これ、うちのデザインにソックリじゃないですか?」 わたし「どれどれ?」 全員「おおーっ」と、どよめきが上がります。 なんとも不思議な気分です。 これがいわゆる「パクリ」なのか「参考にした」というものなのか? なんとも言えません。 せっかくなので、そのホームページの運営者に お電話を差し上げました。 ご本人にブログで紹介させていただくことを了承いただいたので 以下にリンクを貼っておきます。 Facebookにも上げようと思いましたが そこまではするのは今回はヤメておきます。 http://noboriya-p.com ※方針転換をされたのか現在はかなり、似たものはなくなりました… 私が美術系大学の予備校に通っていた頃に 当時の講師から言われた言葉のひとつに 「マネはしてもいいんだ。しかしマネをするからには それ以上のレベルにしなければダメだよ。 もしそれができないんであれば絶対にやめろ。それはただの盗作だ」 当店がお客さまに自信を持ってお約束できることのひとつは すべてが『完全オリジナルデザイン』だということです。 ベーシックなデザインを参考にすることはあっても 「盗作」は決してやりません。 たとえ、のぼり旗という、地味な販促物であっても プライドがあるから【パクリ】なんかできないのです。 そして何よりどこかで見たことがある、というだけで 反応率が下がってしまうのです。 そして、その他の大きなのぼり旗サイトでも 当店にそっくりなデザインは チラホラ見受けられるようになってきました。 ハンコの押してある右のデザインが当店のものです。 「たまたまだ」と言われれば「そうですか」というしかない ギリギリのラインです。 コピーもたまたま同じになったのかもしれません。 …これだけなら許せました。 しかしその他にも同様な似すぎてる事例が複数あることもあり 今回ブログにはちょこっと記録させていただきました。 とにかくマネをされることは覚悟していました…。 しかし当店は、これからも違いのわかるお客さまがいることを 信じて一生懸命に制作をつづけていきたいと思います。 さいごに魔が差して似すぎたものを制作してしまった 他社さまのデザイナーさんへひとこと。 「たぶんもっと良くできると思います。 もしよかったら今度、当社へ来てみてください。 どうすればもっと良くなるかを教えます…」

売れるカフェを作るためにカフェオーナーがすぐできる10のルール。

カフェ経営に憧れて資金を貯め独立開業したけれど売上が上がらず、その理由がわからず悩んでいるカフェオーナーさまに朗報です。カフェの売上の基本はリピーターを増やし定着してもらうことです。そのため初めてのお客さまを一瞬の接客でリピーターにする必要があります。そして実は立地条件やメニュー品目に関係なく、売れるお店を作るための基本があります。この記事では売れるカフェづくりの基本をお教えします。 1:立地は関係ない。 ひと目に触れない路地裏だろうと、人里離れた山道の脇だろうと、お店の立地に関係なく売れるお店を作ることはできます。極端な話をすれば、駅前の大通り沿いであっても売れないお店になってしまう可能性も十分あります。お店の営業を開始するまでの流れから順に見て行きましょう。 2:掃除を徹底する。 営業を開始する前に入念な掃除が必要です。清潔なお店というイメージをしっかり作り上げましょう。お店が清潔ならそれだけでお客さまを歓迎している雰囲気を出すことができます。毎日しましょう。 特にお客さまというのは店員が気が付かないようなところをよく見ているものです。窓の縁の部分や、壁際のテーブルの足の奥の手が届きにくいところ、照明の傘などホコリが溜まりやすい箇所がたくさんあります。あなたのお店だけのホコリスポットを探してこまめな手入れをしましょう。普段見えないところがキレイになっていると、それに気がついたお客さまからの反応はずっとよいものになります。 3:臭いや手触りを大切に。 カフェのいのちは清潔感です。上に挙げた掃除のように目に見える部分だけでなく、実際にものを食べる周辺の食器や素手で触る部分の臭いや手触りといった感触も大切にしましょう。たとえばお冷のコップは大事なポイントのひとつです。コップの口に鼻を近づけてみて、ちょっと雑菌が繁殖しているようなすえた臭いがするとそれだけで命取りになります。そうしたものならお客さまは注文する前に気まずそうな顔をしながらそっとお店を出て行ってしまいます。ほかにもテーブルのベタつきや、調味料トレイの隅のホコリ、メニュー表のベタつきや汚れなどは、それだけで食事をすることとダイレクトに結びつくものなので、一層の注意を払う必要があります。 逆に効果的なのが、お冷のボトルにレモンの輪切りを入れて爽やかな香りを演出したり、肌触りの良い陶器のカップを揃えて感触を楽しんでもらうということでお店の印象をぐっと良くすることができます。 4:ドアは開けておく。 営業していることが一目でわかるように入り口のドアは開けておきましょう。あなたが営業しているつもりでいても、お客さまは営業しているかわからないと思っているかもしれません。お客さまにとって入口のドアを開けて、慣れないお店の空間に入ることはとても抵抗があります。入店するための抵抗をなくし、気軽にお店に入ってもらえるような工夫を積み重ねる必要があります。そして店内の明かりはなるべく明るく、外からも営業している様子が見えるとよいです。入り口には「営業中」の看板が必須です。なるべく大きく、道の反対側からでも一目でわかるような大きさの文字で書かれたものが最適です。もちろんお店の前にはお店の雰囲気に合ったデザインののぼり旗や看板をいくつか並べて立てておくと、より入店しやすい空気を作ることができます。 5:声を出す。 お客さまがお店に入りかけたら、すぐに目を合わせて大きな声と大きな笑顔でいらっしゃいませと声をかけましょう。このときの大事なポイントは、あなたが好意を持っている人に話しかけるようにそのお客さまへ声をかけることです。好意的に迎え入れることで、お客さまは安心して足を進めてくれます。そのままテーブルへ誘導してください。お客さまは全部あなたに導かれるまま動くことが大好きです。こちらへどうぞ、この奥に座ってください、メニューはこちらです、決まったら呼んでください。あなたがお客さまにしてほしいことはすべて声に出して伝えてください。お客さまはその通りに行動してくれます。 6:商品に優劣をつける。 初めてお店を訪れるお客さまは、その店のおすすめ商品を食べたいと思います。そこであなたがしないといけないことは、売れ筋の商品やおすすめの商品に「おすすめ」「売れてます」といったPOPを立て、売れない商品(特に目立たせないでよい商品)とはっきり分けておくことが重要です。だいたいお客さまというものは自分で考えることが大嫌いなので、わかりやすいように商品をカテゴリごとに分類し、値段やサイズがわかりやすく表示されておけば、つい目立つものにつられて買ってくれます。お店の味をまず飲んでほしいというあなたは、オリジナルブレンドを一番目立つようにメニュー表や表の看板に記してください。 7:動くのはあなた。 自分が通ろうとしている通路にお客さまが立って塞いでいたら、他の道を選んで回りましょう。絶対にしてはいけないのは咳払いをしてどいてもらったり、トレイの隅ををさり気なくお客さまにぶつけで自分の存在に気づいてもらおうというものです。お店がコンパクトな場合、いらっしゃいませ、すみませんと笑顔で声を出して、お客さまが不快に思わないように協力してもらいましょう。 8:情報を発信する。 日頃の業務に追われて忙しくても、スタッフブログや運営ブログを続けましょう。売れ筋の商品や最近のお店のニュースを配信し続ければ、なにかの拍子に検索エンジンに引っかかって興味を持つお客さまが現れます。その際に重要なのは、ブログやホームページにはお店の営業時間やアクセス方法がすぐわかるよう目立つところにおいておくことです。好奇心旺盛なお客さまならすぐにお店に足を運んでくれます。 9:ちょっと踏み込む。 どんな人でも自分の楽しかった思い出や大変だった仕事の愚痴などを喋ると、話した相手との心の距離が近く感じるものです。あなたからちょっとだけプライベートに突っ込んだ話をして、さりげなくまた今度おいでね、お友達と来てね、など笑顔で声をかければ、そのお客さまはリピーターとして、また友人を紹介してくれるお得意様として再来店してくれます。そして重要なのは、そのお客さまの名前を聞いて覚えておくことです。 10:お店を出た後もお客さま。 お会計時には心をこめてありがとうございましたとクロージングしましょう。ここでしっかり締めないと、いままでの積み重ねが水の泡です。お釣りをわたすときは手を添えて渡すか、受け皿を経由して渡し、できれば入り口の前までお客さまのそばについてください。このときさりげなく、さっき聞いたお客さまの名前を呼んで「◯◯さん今日はありがとうございました」と声を出すと、そのお客さまはずっとあなたのことを覚えていてくれます。 お店に対して良い印象を覚えていてくれれば、なにか機会があったときにまた利用してくれる率が上がります。またお客さまが満足してくれるのは、メニューの味やお店の利便性ではなく、あなたのサービスに対してです。接客サービスや居心地のよい雰囲気があれば、お客さまの方からありがとうございましたとお礼を言ってくれるようなお店にすぐ生まれ変わることができます。 売れてるのぼり旗なら(デザインのぼりショップのオンラインストアへ)

13.なぜ白地が目立つのか。

お客さまからよく相談されることのひとつに「何色が目立つのか」ということがあります。そのときに決まって「背景によって変わりますが、基本的には白です」とお答えします。 なぜ、白なのか。少々、専門的な話しになりますが色彩を色の三属性(色相、明度、彩度)によって表現するマンセル・カラー・システムという体系があります。 色相(しきそう)は赤、黄、緑、青、紫といった単なる色の違い。 明度(めいど)は色の明るさ。 彩度(さいど)は色の鮮やかさ。 ではその3つ(色相、明度、彩度)のうちどの差を真っ先に脳が認識するかということが大事になってきます。 もちろん、どれも大切なように思えますし実際、私たちはすべてにこだわって制作してます。 ただ、真っ先に「バーン」と脳が認識するのは明度差なんです。明るいか暗いかを認識します。その次が色相差、彩度差の順になります。 あなたのお店の周りを目をぐーっと細めて見た時の色の印象は何ですか?暗いですか、それとも白っぽい感じですか。 多くの方はどちらかというと「暗い感じかな」とおっしゃいます。でしたら明度差の関係で「白いのぼり旗が映(は)えます」とお答えします。 実はのぼり旗単体の色だけでは決まらないのです。その周辺の明度差や色味を考慮して選ぶことが大切になります。逆にのぼり旗を立てようとする場所が非常に明るい印象のところなら、真っ黒な旗が目立つということもありえます。 ただ人間の脳は極めて高度なので目立つかどうかだけに気を取られると足をすくわれます。 もう、そのへんは「センス」という便利な言葉で片付ける方がよいのかもしれません。 「白いのぼり旗は目立たないのか?」検証記事はコチラ

番外編.不当表示で今日も利益をあげる人々へ

ここ最近、大手百貨店やらホテルやらでメニューの偽装が 話題になっています。 信用を積み重ねて大きな会社組織にまで成長したのに ちょっとした誘惑に負けて【自分をよく見せよう】、 【もっと儲けよう】としたツケが回ってきたんでしょうか。 さらには楽天Vセールでの景品表示法違反も 11月7日の時点ですでに1,000点を超える可能性が出ています。 (毎日新聞11月8日付) バレなければ…。ウソをついても儲かれば…。 私も聖人君子でないので 利益をあげたいです。正当に儲けることを全く否定しません。 しかし、工夫や演出はしても数字の水増しや ウソでアピールすることは決してやってはいけないと思います。 これは当社の将来の経営陣に対しても永遠に遺したいーー。 例えば、消費者庁の景品表示法ガイドラインでは セールなどで値引率を掲げる場合、元の値段となる 「通常価格」はセール直前の2ヶ月間のうち半分以上の期間で 販売したという実績が必要だとしています。 しかし景品表示法を守っている会社が、 とても少ないことが楽天Vセールの事例で証明されました。 とても残念な事実ですが、実はこの事業を始めた時から そういったことは知っていました。 のぼり旗業界も決して例外ではないのです。 例えば、リスティング広告で「のぼり旗980円!」と 謳っておきながら実際は200枚購入時単価であったりや 最初から1,980円なのに「通常価格2,980円のところ1,980円」など…。 で、実際の価格はどうなんだ?と インターネットのぼり通販会社の上位30店を 調べた(2012.8)のが以下の表です。 実際に見積りをとったら ホームページでの表記より高い金額だったということもありました。 ともあれ当店は、ウソの表記で集客することは 事業を行うものとして恥ずべき行為だと思います。 また本当の価値は 【お客さまに残す最終利益の多さ】と【ブランドイメージの向上】に あるのではないかと考えています。 上位30社のオーダーのぼり旗 実勢価格比較調査表(PDF)はコチラ?別ウィンドウで開く

11.最高に効果が高いのは手書き文字かも

今回のコラムは、手っ取り早く効果を出す単なるテクニックのお話しです。 それは、反応を高めたいなら【手書き文字】が効果的。ということです。これはデザイナーとしての経験則です。 人間は小さな差を瞬時に見抜きます。いいなぁと思う異性を瞬時に判断することを思えば納得できると思います。 人間の顔なんかだいたい同じなのに…。目が2つあって、鼻があって、口があって…。配置や傾き、サイズに個体差があるとは思いますが決定的な違いはあまりないーー。 それでも、誰が見ても「イケメンだ。美人だ。」ということはある。ほんの数センチ、数ミリのバランスの差なのに…。そして、その差を見抜く能力が、ほぼ全ての人々にある。 話しを戻しますが、手書き文字がなぜ効果があるのかーー。それは、明らかに、究極の【オリジナル】だからーー。人間のセンサーは想像以上に感度がいいんです。 ただでさえ、のぼり旗は動いているから目に入るのに【オリジナル】=【ここにしかないよ】という表現をされるのですから効果が上がるに決まっています。 だから、中途半端なものを買うくらいなら無地の、のぼり旗を購入してご自分で手書きをしてみてはいかがでしょうか。 お客さんが増えるのなら試す価値はあると思います。 (ただし手書きでも、お店のイメージが損なわれない業態の方のみにオススメいたします)

10.頻度×強度×継続度=脳科学のセオリー

う〜ん。あのタレントの名前は何だっけなぁ。近所に新しくできたお店の名前は何だったっけなぁ。半沢直樹に出ていたイケメンの支店長の名前は、えーと……。忘れたいことは、頭から離れず、憶えていたいことは、だいたい忘れている。代表の井口正文です(汗) つい忘れてしまうことばかりでも、不思議と自分の名前は憶えています。それは人間の記憶が定着するのにはひとつのセオリーが存在し、そのセオリーを「自分の名前」はクリアしているからに、ほかなりません。広告業界の方や、クリエイターの方は意識しないで、やっていることかもしれませんが、 1つ目は頻度(くり返すこと) 2つ目は強度(いわゆるインパクト) 3つ目は継続度(長期間続けること) 「あたりまえでしょ」と思うかもしれませんが印象に残りたいなら、これ以外にないと言えます。CMで商品名を歌にのせて何度も何度も繰り返すのも、記憶を定着させるためにやってることです。ただ、私の知る限りではそのくり返しの手法をはじめて意図的にやったのは電通のCMプランナー(当時)の佐藤雅彦という(現在、慶応大学の環境情報学部特別招聘教授)方ではなかったかと思います。 「モルツ、モルツ、モルツ…♪」「ポリンキー、ポリンキー…♪」今でも憶えている方も多いと思います。 でもそんなに歴史がある訳でもなく確か1990年代ですよね…。 さて脳科学の話しに戻りますが、要点は頻度×強度×継続度です。 印象に残りたいなら、何回も同じメッセージを発信しつづける。 これって、のぼり旗の掲示方法にも繋がると思います。 当店が同じデザインを3本以上掲示することを強くオススメしている理由がここにあります。 別に売らんが為じゃないんですよ。(ホントです) モニターの集客数調査で1本と3本では、理論上3倍の集客効果が予想できますが結果はそれ以上だったんです。 つまり、バラバラより、同じデザインを数多くーー。頻度×強度×継続度です。 費用対効果を考えるならバラバラより、同じデザインを数多くーー。憶えておいて損はないと思います。

8.のぼり旗の集客はただの時間稼ぎ

ただの時間稼ぎって何だよ…。と思われる方もいらっしゃるかと思います。意図することは以下の通りです。 経営者、店長(いわゆる責任者)の重責はなかなか他の従業員からは見えづらいところだと思います。責任者の見ている視点は多岐にわたります。無事故でオペレーションをこなすことはもとよりお客さまの満足度を上げるための施策、企画。クリンネス。挨拶をはじめとした社員教育。給与、固定費などお金の計算。広告に関するディレクション。コストを節約するための細部に渡るチェック。などなど…。見ている方向は将来を含めた全方位です。 スタッフは木の葉を見ているとすれば責任者は林や森を見ていると言えます。なかなか、その苦労はスタッフにはわかってもらえないのかもしれません。しかし、しっかりとした経営を続ける責任があるーー。 つまり【時間を稼ぐ】とは一時的に集客をして当面の売り上げを増やしながら本格的な成長のために【時間稼ぎ】をするという意味です。正直、のぼり旗はカンフル剤の一面があります。そしてその“カンフル剤”は、すぐにお客さまを増やし、そのお客さまが運んでくる情報をもとに、あなたが普段意識されている 【士気の向上】【スタッフの教育】【商品を磨くこと】【リピート施策】【環境整備】などへの“資金”づくりと“きっかけ”づくりに役立てていただきたいと思っています。 【のぼり旗の集客はただの時間稼ぎ】とはそういう意味です。 本格的な商売繁盛の軌道に乗っていただくためにお役に立ちたいと思います。

7.ありきたりがすべてにおいて最大のムダ

人間って不思議ですよね。最初は驚いたことも徐々に慣れてしまうーー。 けたたましい目覚まし時計の音も慣れてしまう。最初は驚いた自動改札も今や日常の風景。スマホなんかも慣れてしまう。 レディーガガ(奇抜なキャラクターの世界的女性歌手)だって登場した頃から比べると慣れてしまった。 でもそれは当然ですよね。いちいち驚いていたら身が持たない(笑) 人間の脳は自動的に同じ刺激に慣れるように出来ています。 新たな刺激→ドーパミンが出る(大)→同じ刺激→ドーパミンが出る(少)→さらに同じ刺激→ドーパミンは出なくなる… つまり同じ刺激のくり返しでは【耐性】が出来てしまう。 【ありきたり=ほとんど何の影響も与えられない】という図式が成り立ってしまうのです。 さらに脳は学習して【ありきたりの見た目】=【ありきたりの店】と思い込みます。 いちいち考えることはしません。即時的にスイッチが入ります。繰り返します。【ありきたりの見た目】=【ありきたりの店】です。たとえ実際は違っていたとしても…。 極論だと思われるかもしれませんが【ありきたりののぼり旗】を出して【うちはありきたりのつまらない店ですよ】と逆宣伝するくらいならなにもしないか、ヘタでも手描きののぼり旗を出す方がマシです。 たとえ手描きでイメージを損なうとしても、短期的にでも集客できる方がいいではないですか。 (実際、手描きの効果はスゴいです。腕に自信がある方はお試しを) 当店の考える理想的な広告物の順番としては 1.イメージ良し、あまり見かけない =効果が高い(もちろんこれが最高) 2.イメージ不問、あまり見かけない =効果が高い(手づくりでもここまで行けます) 3.イメージ微妙、ありきたり =効果が低い(貴重なお金を使っての逆宣伝ですね) 【ありきたりは最大の敵】です。 最終的にあなたが最も多く利益を得るお金の使い方をしてもらいたいと考えています。 目先の投資額に惑わされないで、費用対効果を実際に比較してはいかがでしょうか。 先日、お客さまから伺ったお話で「御社ののぼり旗は費用対効果が高くてお客さまからも好評で本当にうれしいね。 ま、でもリピーターが利益を運んでくださるからご来店時にいかに満足してもらうかが本当の勝負なんだけどね…」 商売に抜け道はないんですね。 しかしお客さまを集める最も大切な部分が【ありきたり】では現状維持すら厳しい時代なのかもしれません。 (ただし競争のない地域・業態は除きます)

6.現代は評判がアッという間に広まる時代

ひと昔前なら【バレる】ことがなかったことが今はあっという間に多くのひとに知られる時代ーー。 有名人の行動は常にTwitterで拡散され、プライベートなんてあったもんじゃない。 アルバイト店員が、ふざけて投稿した画像が原因で店舗閉鎖に追い込まれた事件もひとつやふたつではない。 変化の真っただ中にいてもかえって、その変化に気づけないこともあるとは思います。 がしかし、数十年後にふり返れば、今は明らかに時代の潮目が変った時だと思うことでしょう。 「人の口に戸は立てられぬ」とのことわざの怖さを何万倍もの意識をもって自覚すべきなのかもしれません。 ということは…。【評判】も今まででは考えられないスピードで広まるということですよね。 私は、普段行かない場所で食事する際によく【食べログ】という口コミグルメサイトを利用します。 つまり会ったことのない不特定多数の人から【評判のよい】お店を探して訪れます。 繁盛店はより繁盛し、そうでないお店はより閑古鳥が泣いてしまうーー これからは本当に微差の追求が大差につながる厳しい時代に入るのではないでしょうか。 (努力が報われると捉えたいですね) 当店も気を引き締めて微差の追求を楽しめるように精進していきたいと思います。

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