13.なぜ白地が目立つのか。

2014年01月25日

お客さまからよく相談されることのひとつに「何色が目立つのか」ということがあります。そのときに決まって「背景によって変わりますが、基本的には白です」とお答えします。

なぜ、白なのか。少々、専門的な話しになりますが色彩を色の三属性(色相、明度、彩度)によって表現するマンセル・カラー・システムという体系があります。

色相(しきそう)は赤、黄、緑、青、紫といった単なる色の違い。

明度(めいど)は色の明るさ。

彩度(さいど)は色の鮮やかさ。

ではその3つ(色相、明度、彩度)のうちどの差を真っ先に脳が認識するかということが大事になってきます。

もちろん、どれも大切なように思えますし実際、私たちはすべてにこだわって制作してます。

ただ、真っ先に「バーン」と脳が認識するのは明度差なんです。明るいか暗いかを認識します。その次が色相差、彩度差の順になります。

あなたのお店の周りを目をぐーっと細めて見た時の色の印象は何ですか?暗いですか、それとも白っぽい感じですか。

多くの方はどちらかというと「暗い感じかな」とおっしゃいます。でしたら明度差の関係で「白いのぼり旗が映(は)えます」とお答えします。

実はのぼり旗単体の色だけでは決まらないのです。その周辺の明度差や色味を考慮して選ぶことが大切になります。逆にのぼり旗を立てようとする場所が非常に明るい印象のところなら、真っ黒な旗が目立つということもありえます。

ただ人間の脳は極めて高度なので目立つかどうかだけに気を取られると足をすくわれます。

もう、そのへんは「センス」という便利な言葉で片付ける方がよいのかもしれません。

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