11.最高に効果が高いのは手書き文字かも

今回のコラムは、手っ取り早く効果を出す単なるテクニックのお話しです。 それは、反応を高めたいなら【手書き文字】が効果的。ということです。これはデザイナーとしての経験則です。 人間は小さな差を瞬時に見抜きます。いいなぁと思う異性を瞬時に判断することを思えば納得できると思います。 人間の顔なんかだいたい同じなのに…。目が2つあって、鼻があって、口があって…。配置や傾き、サイズに個体差があるとは思いますが決定的な違いはあまりないーー。 それでも、誰が見ても「イケメンだ。美人だ。」ということはある。ほんの数センチ、数ミリのバランスの差なのに…。そして、その差を見抜く能力が、ほぼ全ての人々にある。 話しを戻しますが、手書き文字がなぜ効果があるのかーー。それは、明らかに、究極の【オリジナル】だからーー。人間のセンサーは想像以上に感度がいいんです。 ただでさえ、のぼり旗は動いているから目に入るのに【オリジナル】=【ここにしかないよ】という表現をされるのですから効果が上がるに決まっています。 だから、中途半端なものを買うくらいなら無地の、のぼり旗を購入してご自分で手書きをしてみてはいかがでしょうか。 お客さんが増えるのなら試す価値はあると思います。 (ただし手書きでも、お店のイメージが損なわれない業態の方のみにオススメいたします)

10.頻度×強度×継続度=脳科学のセオリー

う〜ん。あのタレントの名前は何だっけなぁ。近所に新しくできたお店の名前は何だったっけなぁ。半沢直樹に出ていたイケメンの支店長の名前は、えーと……。忘れたいことは、頭から離れず、憶えていたいことは、だいたい忘れている。代表の井口正文です(汗) つい忘れてしまうことばかりでも、不思議と自分の名前は憶えています。それは人間の記憶が定着するのにはひとつのセオリーが存在し、そのセオリーを「自分の名前」はクリアしているからに、ほかなりません。広告業界の方や、クリエイターの方は意識しないで、やっていることかもしれませんが、 1つ目は頻度(くり返すこと) 2つ目は強度(いわゆるインパクト) 3つ目は継続度(長期間続けること) 「あたりまえでしょ」と思うかもしれませんが印象に残りたいなら、これ以外にないと言えます。CMで商品名を歌にのせて何度も何度も繰り返すのも、記憶を定着させるためにやってることです。ただ、私の知る限りではそのくり返しの手法をはじめて意図的にやったのは電通のCMプランナー(当時)の佐藤雅彦という(現在、慶応大学の環境情報学部特別招聘教授)方ではなかったかと思います。 「モルツ、モルツ、モルツ…♪」「ポリンキー、ポリンキー…♪」今でも憶えている方も多いと思います。 でもそんなに歴史がある訳でもなく確か1990年代ですよね…。 さて脳科学の話しに戻りますが、要点は頻度×強度×継続度です。 印象に残りたいなら、何回も同じメッセージを発信しつづける。 これって、のぼり旗の掲示方法にも繋がると思います。 当店が同じデザインを3本以上掲示することを強くオススメしている理由がここにあります。 別に売らんが為じゃないんですよ。(ホントです) モニターの集客数調査で1本と3本では、理論上3倍の集客効果が予想できますが結果はそれ以上だったんです。 つまり、バラバラより、同じデザインを数多くーー。頻度×強度×継続度です。 費用対効果を考えるならバラバラより、同じデザインを数多くーー。憶えておいて損はないと思います。

8.のぼり旗の集客はただの時間稼ぎ

ただの時間稼ぎって何だよ…。と思われる方もいらっしゃるかと思います。意図することは以下の通りです。 経営者、店長(いわゆる責任者)の重責はなかなか他の従業員からは見えづらいところだと思います。責任者の見ている視点は多岐にわたります。無事故でオペレーションをこなすことはもとよりお客さまの満足度を上げるための施策、企画。クリンネス。挨拶をはじめとした社員教育。給与、固定費などお金の計算。広告に関するディレクション。コストを節約するための細部に渡るチェック。などなど…。見ている方向は将来を含めた全方位です。 スタッフは木の葉を見ているとすれば責任者は林や森を見ていると言えます。なかなか、その苦労はスタッフにはわかってもらえないのかもしれません。しかし、しっかりとした経営を続ける責任があるーー。 つまり【時間を稼ぐ】とは一時的に集客をして当面の売り上げを増やしながら本格的な成長のために【時間稼ぎ】をするという意味です。正直、のぼり旗はカンフル剤の一面があります。そしてその“カンフル剤”は、すぐにお客さまを増やし、そのお客さまが運んでくる情報をもとに、あなたが普段意識されている 【士気の向上】【スタッフの教育】【商品を磨くこと】【リピート施策】【環境整備】などへの“資金”づくりと“きっかけ”づくりに役立てていただきたいと思っています。 【のぼり旗の集客はただの時間稼ぎ】とはそういう意味です。 本格的な商売繁盛の軌道に乗っていただくためにお役に立ちたいと思います。

7.ありきたりがすべてにおいて最大のムダ

人間って不思議ですよね。最初は驚いたことも徐々に慣れてしまうーー。 けたたましい目覚まし時計の音も慣れてしまう。最初は驚いた自動改札も今や日常の風景。スマホなんかも慣れてしまう。 レディーガガ(奇抜なキャラクターの世界的女性歌手)だって登場した頃から比べると慣れてしまった。 でもそれは当然ですよね。いちいち驚いていたら身が持たない(笑) 人間の脳は自動的に同じ刺激に慣れるように出来ています。 新たな刺激→ドーパミンが出る(大)→同じ刺激→ドーパミンが出る(少)→さらに同じ刺激→ドーパミンは出なくなる… つまり同じ刺激のくり返しでは【耐性】が出来てしまう。 【ありきたり=ほとんど何の影響も与えられない】という図式が成り立ってしまうのです。 さらに脳は学習して【ありきたりの見た目】=【ありきたりの店】と思い込みます。 いちいち考えることはしません。即時的にスイッチが入ります。繰り返します。【ありきたりの見た目】=【ありきたりの店】です。たとえ実際は違っていたとしても…。 極論だと思われるかもしれませんが【ありきたりののぼり旗】を出して【うちはありきたりのつまらない店ですよ】と逆宣伝するくらいならなにもしないか、ヘタでも手描きののぼり旗を出す方がマシです。 たとえ手描きでイメージを損なうとしても、短期的にでも集客できる方がいいではないですか。 (実際、手描きの効果はスゴいです。腕に自信がある方はお試しを) 当店の考える理想的な広告物の順番としては 1.イメージ良し、あまり見かけない =効果が高い(もちろんこれが最高) 2.イメージ不問、あまり見かけない =効果が高い(手づくりでもここまで行けます) 3.イメージ微妙、ありきたり =効果が低い(貴重なお金を使っての逆宣伝ですね) 【ありきたりは最大の敵】です。 最終的にあなたが最も多く利益を得るお金の使い方をしてもらいたいと考えています。 目先の投資額に惑わされないで、費用対効果を実際に比較してはいかがでしょうか。 先日、お客さまから伺ったお話で「御社ののぼり旗は費用対効果が高くてお客さまからも好評で本当にうれしいね。 ま、でもリピーターが利益を運んでくださるからご来店時にいかに満足してもらうかが本当の勝負なんだけどね…」 商売に抜け道はないんですね。 しかしお客さまを集める最も大切な部分が【ありきたり】では現状維持すら厳しい時代なのかもしれません。 (ただし競争のない地域・業態は除きます)

6.現代は評判がアッという間に広まる時代

ひと昔前なら【バレる】ことがなかったことが今はあっという間に多くのひとに知られる時代ーー。 有名人の行動は常にTwitterで拡散され、プライベートなんてあったもんじゃない。 アルバイト店員が、ふざけて投稿した画像が原因で店舗閉鎖に追い込まれた事件もひとつやふたつではない。 変化の真っただ中にいてもかえって、その変化に気づけないこともあるとは思います。 がしかし、数十年後にふり返れば、今は明らかに時代の潮目が変った時だと思うことでしょう。 「人の口に戸は立てられぬ」とのことわざの怖さを何万倍もの意識をもって自覚すべきなのかもしれません。 ということは…。【評判】も今まででは考えられないスピードで広まるということですよね。 私は、普段行かない場所で食事する際によく【食べログ】という口コミグルメサイトを利用します。 つまり会ったことのない不特定多数の人から【評判のよい】お店を探して訪れます。 繁盛店はより繁盛し、そうでないお店はより閑古鳥が泣いてしまうーー これからは本当に微差の追求が大差につながる厳しい時代に入るのではないでしょうか。 (努力が報われると捉えたいですね) 当店も気を引き締めて微差の追求を楽しめるように精進していきたいと思います。

記事カテゴリー