【その2】ライフサイクルコストとイニシャルコストとランニングコストの話。

【その1】でご紹介したアオバさんの例では、顧客ひとりに焦点を当てて図式化しましたが、今度はEC事業全体に視野を広げて考えて見たいと思います。 前回のイントロダクションで話しましたように、この話の主軸は個人がスマホアプリなどの簡単な通販システムを使って、少ない商品点数で事業の成長ストーリーを考えるというものです。 さて実際にあなたが個人的な通販アプリの出品者になってお小遣いを稼ごうとしたら、まず自分が出品している商品を多くの人に知ってもらうために、プロモーションをする必要があります。たとえばGoogleのリスティング広告を使ったり、自分のツイッターやフェイスブックなどのSNS上で拡散したり、登録しているECアプリのホーム画面で紹介してもらったりして、多くの人の目に触れてもらうことで購入へ一歩近づいてもらいましょう。こうしたプロモーション活動は毎月どれだけの費用がかかり、どれほど多くのお客さんを新しく増やしていけるか、実際の運用をしながらスモールテストを重ねて精度を上げ効果を出していくことになります。 仮にプロモーションを行うことで毎月コンスタントに30人のお客さんがあなたの商品を購入してくれたとしましょう。その後半年ごとに、前回購入したお客さんの30%がリピーターとして購入を続けてくれたとすると、最初の一ヶ月の間に獲得したお客さんたちのグループのライフサイクルコストは下の図のようになります。 これを見ると、一ヶ月だけプロモーションをして得たお客さんたちは、時間の経過とともにやがていなくなってしまうので、今度はしばらくのあいだ毎月かかさずプロモーションを行い続けてみた場合の図を考えました。先の図が重なりあい下の図になります。 この図では、通販への出品を開始したはじめの時期を第1ステージと名付けています。この時期は新規顧客からの注文だけで売上が構成されており、高い宣伝コストとそれに見合わない多忙な労働が続きます。その後、新規の獲得と既存顧客からのリピーターが重なってくれば、第2ステージとなり売上がさらに底上げされます。ここでも新規開拓のためのプロモーションは絶えず行う必要があり、もうしばらく忙しい時期が続きます。この第2ステージに持続性を感じ始めたら、新規開拓のためのプロモーションをややゆるやかな活動にシフトしても、顧客の多くはすでにあなたの通販サービスのファンになっており、口コミなどで比較的安定した収益が得られるようになっているでしょう。そうなると第3ステージに突入したと捉えてよいでしょう。新規顧客を集めるためのプロモーションに費用をかけなくても、リピーターの波が強いロープのように絡みあい安定した売上を出すことができるようになります。しかしそれでもまだリピーターは先細りしていくのが見えているので、プロモーション活動と通販サービスはあなたの友人や知り合いで暇な人をアルバイトとして雇い、その人に業務を任して売上を持続させ、あなた自身はさらに新しいサービスや戦略を考えないといけません。 次回は各ステージごとにどんな施策を行うべきか考察します。 (デザインのぼりショップのオンラインストアへ)

【その1】ライフサイクルコストとイニシャルコストとランニングコストの話。

先日友人にあった際に進められたスマホアプリがあります。 オンライン上でフリーマーケットを行えるというもので、 着なくなった服や処分予定の家電をスマホ上で個人相手に 販売できるというものです。わたしも趣味の電子工作で、 久しぶりにエフェクターやシールドを自作し、 販売しようかと考え始めました。 このようにEC事業がいまは個人でも手軽に行えるようになっています。 そこで気になるのが、自分が片手間に通販事業を始めて稼ぐとしたら、 どういう成長ストーリーを描いておくのが簡単かという話です。 収益を出すビジネスモデルには定番の型がいくつかあり、 特に安定した収益になると考えられるのが、 時間が経過すると副商材の販売につながるモデルです。 たとえば家庭用インクジェットプリンタは、 プリンタを購入し使用していくとインクを追加購入する必要がでてきます。 ほかには携帯電話のように一度本体を購入すると、 副商材ではありませんが毎月利用料が引き落とされるというのも同様の型と言えるでしょう。 ここで成長ストーリーを想像するさいに一緒に考えたいのが、 販売する商品とそれを購入する顧客の間に発生するライフサイクルコストです。 ひとつの商品を購入しそれを使用し続け、最後に廃棄処分するまでに、 いくらの費用が必要になるのでしょうか。 このときに発生する費用がわたしたち個人通販事業者(予定)の収益になるため、 成長ストーリーの計画には考える必要があります。 プリンタのビジネスモデルの場合、このライフサイクルコストは 大きく2つの項目に分けることができます。 1つめはイニシャルコスト(初期費用)で、 2つめはランニングコスト(運営費用)です。 たいがいイニシャルコストは高く付くものです。 そしてランニングコストは比較的安価ながらも、 積み重なるとそこそこ”いい値段”になります。 ここにひとりの男性がいます。彼は横浜市に在住の30代会社員で、 プリンタの購入を考えているアオバさんという方です。 この方がプリンタを買った場合のライフサイクルコストを例に話を進めてみましょう。 この場合イニシャルコストとは最初に購入してすぐ使えるように 一式揃えるのに必要な金額です。購入するものを挙げると、 まずプリンタ本体です。ほかにプリンタ用紙も買い物カゴに入れ、 ちょうど年賀状を印刷したかったので、 年賀状作成ソフトもまとめてレジに持って行きました。 ここで支払った金額は25,000円でした。 年賀状の作成がうまくいき、 その後も日常的にプリンタを使用するようになりました。 インターネットで見つけたかっこいい画像をプリントアウトしたり、 会社から家に持ち帰った仕事の関係で使っているうちに、 とうとうインクを使い果たしてしまいました。 アオバさんはすぐにインクと用紙を追加購入し、4,000円かかりました。 しだいにプリンタの利用機会は減っていき、 結局アオバさんは4年間のあいだにインクを3回追加で購入し、 最後は新しいモデルと引き換えに処分しました。 アオバさんがプリンタを購入してから処分するまでの ライフサイクルコストを図式化したのが、下の図です。 この図はアオバさんの購買行動を時間軸と購入額の2軸で 音の波形のように描いています。 最初はイニシャルコストとして大きい金額の購買行動を起こし、 時間が経過すると副商材を購入するための少額の購買行動を起こしています。 また図ではわかりにくいかもしれませんが、 実際には購入の頻度も減り間隔がどんどん空いています。 このアオバさんの例のように、 顧客一人あたりがひとつの商品を購入してから処分するまでのライフサイクルコストは、 減衰振動のように徐々に先が細くなっていく図になります。 そしてこのアオバさんの例では、 イニシャルコストとランニングコストの割合は68%と32%になっています。 個人的な直感でライフサイクルコストにおけるイニシャルコストの割合は だいたい70〜80%で、ランニングコストは20〜30%ぐらいかなと考えていたので、 街中の家電量販店で見かけるプリンタやインクの価格をイメージして当て込んだ金額でしたが、 このようにライフサイクルコストのちょうどよいバランスが描けている図になっています。 次回はこれをEC事業へ視野を広げた考えをご紹介します。 (デザインのぼりショップのオンラインストアへ)

【画像】絵で訴えるデザインのぼり旗。

のぼりの縦長デザインにキレイに収まりそうなものを日夜探しているのですが、長距離トラックなんかなかなかいいんじゃないかと思いました。 調べてみると長距離トラックは奥が深いことがわかります。メーカーに異なるフェイスがあり、また時代によって流行り廃りがあり、いろいろと写真を見比べているだけで時間が過ぎていきます。 2〜30年前によく走っていったタイプのトラックを見ると、たしかに小さいころこういうのをよく見かけたなと思い出すものです。 さらに30年後はいったいどんなデザインのトラックが走っているのか気になります。 トラックの運転席がある部分をトラクターと呼びますが、この屋根にはウイングが付いており空気抵抗を極力減らす工夫がされています。燃費が良くなります。 また運転席のすぐ後ろは仮眠スペースになっているそうです。外からはその窓しか見えません。 アルミ板でできたコンテナ部分はカウンタックのごとく開閉するのがなんともクールです。 将来車はなにがほしいか、と聞かれたらいすゞのカーゴがほしいと即答するような子供ではありませんでしたが、おとなになって気づいたトラックのかっこよさをぜひのぼり旗に。 フルオーダーのご注文をお待ちしております。 (デザインのぼりショップのオンラインストアへ)

限られた数の在庫商品でのプロモーション事例

【ブランド力があり、多くのファンがウェブサイトを訪れてくれるなら、商品の在庫が残り僅かで売り切りたい場合のプロモーションは、サイトのヘッダーで告知するだけで十分な効果があります。】 趣味で音楽をやっているのですが、 先日機材が欲しくてとあるメーカーのサイトを訪れたところ、 サイトのトップページにまず現れたのはキャッシュバックキャンペーンのお知らせでした。 この告知を見た瞬間に、 なんでもっと早くこのキャンペーンをわたしに教えてくれなかったんだ! と衝撃を受けました。 こんなにお得な情報にたどり着くためには、 本当にたまたまこのタイミングでサイトを訪れるしかなかったのでしょうか。 もしわたしのライブイベントの開催が今月でなく来月だったら、 わたしはこのキャンペーンに出会うことなく、 商品の購入をそれほど深く検討しないままだったでしょう。 3年前にこのメーカーサイトからB級品のキーボードを購入した時も、 たまたまそのサイトを訪れて、ちょうど買おうと思っていた商品がたまたま安く出ていたから即決したという流れでした。 業界内ではトップクラスのメーカーなので、 メルマガの購読を促進したり大きなディスプレイ広告などを出さなくても、 わたしのように「いままさに買おうか迷っている」というユーザーが、 ちょうどよいタイミングで、ある種自動的にサイトを訪れて購入してくれるのかもしれません。 わたしにメルマガ登録を強く薦めて、 このキャンペーンをもっと早く教えてくれれば、 もっと深く買おうか迷うことができたのですが、 こちらのメーカーはそこまで販促に手間をかけなくても 市場に商品を出せば売れるほどのブランド力を持っているということなのかなと解釈しました。 だいたいのメルマガは不要と感じたらすぐに登録を解除してしまうのですが、 コンタクトレンズの割引クーポンが付いたメルマガのように 必要と感じるものはなんとなく購読を続けています。 ほしいタイミングのときだけピンポイントでお知らせを届けてくれるサービスがあると便利ですね。 (デザインのぼりショップのオンラインストアへ)

桜えびのかき揚げ丼

こんにちは! ゴールデンウィークはいかが過ごされたでしょうか。 今年は細切れだったため、海外ではなく国内旅行に 行かれた方も多いと思います。 ところで、旅行の楽しみの一つは食事ですよね。 名物料理を食べるのもいいですが、 私の経験では、旅先で初めて見た食材や料理を 勇気を出して食べた時の方が後々まで忘れられない 旅の思い出となる事が多いです。 そこで今日は、静岡の駿河湾に立ち寄った際に 是非召し上がって頂きたい知られざる絶品料理、 『桜えびのかき揚げ丼』を紹介いたします。 桜えびの漁は日本では春と秋に駿河湾の二つの港だけでしか 行われていません。 4cm程の大きさで、殻を剥かずに生や釜揚げ、素揚げ、かき揚げで 食べられます!又、桜えびの煎餅はお土産として人気です。 私の家では、旬の桜えびのかき揚げ丼を食べるために ゴールデンウィークに自宅の横浜から駿河湾の由比へ行くのが 恒例となっています。 今年のゴールデンウィークは忙しく、私は同行しなかったのですが お土産に桜えびの掻き揚げを買ってきてくれました。 買ってから時間が経ってしんなりしていたので オーブントースターで焼き直してご飯の上に乗せ、麺つゆを垂らして食べました。 桜えびの薄い殻のサクサクとした食感が楽しめました! 駿河湾の由比では桜えびだけでなく、 しらすも同じ時期(年に二回、3月末から6月上旬と10月末から12月末) に漁期を迎えるそうです。 是非、旬の味覚を味わいに由比へお出かけになってみてください。 デザインのぼりショップでは『桜えびのかき揚げ』と『桜えび』の のぼり旗を扱っていますので興味のある方は以下のリンクからどうぞ。 商品ページはこちら ▶桜えびのかき揚げ(HSZ106) ▶桜えび(HSZ108) ▶由比桜えびのかき揚げ(HSZ206) ▶由比桜えび(HSZ208) ▶由比 桜えびのかき揚げ(HSZ306) ▶駿河 桜えび(HSZ308) ▶櫻えびかき揚げ(HSZ406) ▶櫻えび(HSZ408) 『生しらす丼』ののぼり旗は以下のリンクからどうぞ。 商品ページはこちら ▶生しらす丼(DON021) ▶生しらす丼(DON033) ▶生しらす丼(DON039)

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