5.大差なんかない!微妙な差で決まる

2013年10月23日

有名な建築家(ミース・ファン・デル・ローエ)の言葉があります。「神は細部に宿る」と。

デザインしかり、経営しかり、ちょっとの差がいずれ大きな差になることのお話をします。

とうとつですが、私がおそば屋さんの店長になったとします。

で、「全日本おそば屋さんランキング」というのが仮にあったとして、現在全国28,000件中、中の下の20,000位くらいだとします。

そこで一念発起して売上を伸ばす決意をしました。

無愛想だった接客をホッペの筋肉トレだと思い、笑顔を心がけました。

いきなり1,000位くらいごぼう抜きです。

汚れたガラスをこまめに拭くようにしました。

また400位くらいごぼう抜きです。

そばを引き締める水を氷を使って冷たくしました。

さらに500位くらいジャンプアップです!

どんどんランキングが上がっていきます。

今度は食べ歩いて繁盛しているお店のいいところをマネする、そしてちょっと超える。

参考にする、ちょっと超える…。

劇的な差なんてあるようでないと思います。

実際は微妙な差の積み重ねが大差に見えるだけ。

そしていよいよ、町で1番の人気店に近づいていった時に、2店舗目、3店舗目が視野に入ってきます。

そして店長として結果を出せる自信がついた時にはきっと【微妙な差】の大切さに気づいているはずです。

そんなときにもし、のぼり旗を選ぶなら少なくともありきたりな、のぼり旗は選ばないですよね。“ちょっとイイ”のぼり旗をきっと選ぶはずです(宣伝)。

ともあれ、おそば屋さんとして名が知れて財務的にも体力がついて来た頃に誘惑に負けず(笑)さらに進化するならメディアの露出であったり、口コミのみでお客さんが、行列になって集まるかもしれません。

フランチャイズ化やチェーン展開の話も来るかもしれません。

そのきっかけが、今すぐにできる、ほんのちょっとの改善にあるとしたら…。

結論=お客さまはちょっとした差で評価する。

参考文献『微差力』齊藤一人(2011)