2013年09月5日
代表取締役の井口正文です。(長文失礼します)
みなさまに自己紹介もかねて“まえがき”を書いていこうと思います。
グラフィックデザイナーを志して新潟から
上京したのは1988年のことでした。
右も左も地下鉄の乗り換えもわからないまま過酷な浪人生活を経て
多摩美術大学のグラフィックデザイン科に通うことになりました。
もともとは「かっこいいデザインをして、いい男になりたい」
みたいな漠然とした上昇志向と、価値ある仕事をしたいという
「志(こころざし)」みたいなものが渾然一体となって
興味のあることに首を突っ込んできました。
大学を卒業して運良く、雑誌や書籍のデザインでは
かなり名の通った会社に高倍率を運だけで勝ち抜き、
拾ってもらいました。
(君は学科も実技もボロボロだったんだよと後日、社長に
言われた時は本当に自分は、運だけだなと思いました)
そこでマガジンハウス、日経BP社、電通総研、旧建設省などなど
硬軟織り交ぜた仕事を担当することができ、
とてもいい経験となりました。
そして入社から5年後に勢いで独立することになります。
当時30才ーー。
前の会社からお仕事をいただきつつも、
紹介でも仕事に恵まれ、生意気ざかりの30才が
日本最大級の発行部数を誇るクライアントに
ほとんど捨て身でデザイン改革を提案していきました。
(今は丸くなりました。体型も)
ふり返ると汗顔の至りそのものですね。
今でも仕事先の方々や読者のみなさまに感謝の念は尽きません。
人に恵まれ、仕事にも恵まれ独立から
売上も平均30%成長を13年期連続で達成しました。
正直なところ経済的には恵まれていた方だと思います。
しかし2年前に意図的に赤字に転落させ(2013.9月現在)
必要な準備の後にのぼり旗の事業に大きく舵を切ったのです。
のぼり旗の事業者は星の数ほどあるでしょうが
デザインに特化した事業者は、
まだほとんど見当たらないと思います。
今まではほとんど大手企業さまや
大手出版社さまに対して仕事をしてきました。
基本的に新たな大手企業さまの仕事はお受けしておりません。
今では、ほとんどのお客さまが小規模の事業者さまとなっています。
否、あえてそうしたのです。
通常は逆なんだとは思います。
しかし20年ほど続いたデフレを脱却しつつある今は
ビジネスの仕組みをはじめ価値観すらも大きな転換点を迎えています。
小さなことが必ずしもリスクではなく
成長への可能性を含んだワクワクする仕事だと思っています。
試しにプロに任せてみようかという器の大きな方と
仕事をするのが楽しみです。
いままでもそうでしたが
クライアントが栄える様子を知ること、
感謝されることが最大の喜びです。
あなたに具体的な利益を出すための仕事をしたいと思います。
商売繁盛のパートナーとして
たかが “のぼり” されど “のぼり” との気概を持って
進んでいきたいと思います。
そして事業転換のもうひとつの理由
“雇用創出”に関しては何年か後に詳述できる時を
待ちたいと思います。