20.ブランドを作るのは誰だってできる

2018年03月2日

実は人間の判断力には限界があるって知っていましたか?レストランでメニューを選ぶときだって脳に結構な負荷がかかります。世に知られている起業家は(スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなど)毎日同じデザインの服を着ている人が多いのも「なるべく仕事以外で判断力を使いたくないからだ」という理由が多いみたいです。もし世の中を行き交う膨大なメッセージひとつひとつに対しイチイチ判断を下したり、疑ってたなら、あなたの脳はすぐにぐったりと疲れ切ってしまうに違いありません。

たとえば、手に取った缶コーヒーが「ひょっとしてオレンジジュースが入ってるかも」とか「そもそも飲めない液体が入っていたら…」とか巷の情報や数多くのメッセージたちをイチイチ疑っていたらキリがないわけです。なので人間は無意識の内に何にでもレッテルを貼りたがります。決めつけたがります。その方が脳を使わなくて済むからです。たとえば「ネクタイをしている人」≒「ちゃんとした人」とか決めつけがちです。本当のところは、わからないわけですけど。

しかしある実験によるとみんなが交差点で信号待ちをしている時に誰かがわざと信号無視をする場合、その人がスーツなのか、カジュアルな服装なのかでつられて横断歩道を渡ってしまう人の数に大きな違いが出るとの調査結果があるのです。スーツを着ている人は、社会的な影響力を持ちやすいということになります。つまり、ブランドを作るということはナニナニ=〇〇だ!というように人々の脳に単純化したイメージを植え付けるということなのです。もう少しよい言葉で表現するならば「イメージにおける信頼を勝ち取る」と言ってもいいかもしれません。

あなたのお店は〇〇だ!その〇〇にポジティブなイメージをもってもらうことが、ブランドを作るということなのです。繰り返しあなたの長所を際立たせる、常に同じ見せ方をする…。

もちろんブランドイメージは一朝一夕には築けません。苦労も多いです。しかしまず、あなたのお店が、お客さまから『どのような信頼を勝ち取りたいか』を考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。あなただけの◯◯ブランドができた時にはお客さまは深く考えることなしにあなたのお店を選んでくれるようになります。ブランド化は広告費をそれほどかけなくても集客できるメリットがあり、その威力は絶大です。