19.最後のツメが大切。(均等配置、角度、高さそろえる)

2018年02月16日

「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」という言葉があります。直訳すれば竜の絵を描くときに最後に描くべき瞳の輝きを描けていないということです。

私も若い時にたくさん絵を描いてきたのでとても納得できます。事実、瞳の輝きがあるかないかで絵の完成度は大きく変わります。

また世界三大巨匠と言われる建築家ミース・ファン・デル・ローエも同じような趣旨で「神は細部に宿る」という有名な言葉を遺しています。

洋の東西を問わず「最後のツメが大切」だということを言っているのです。

では、画家でも建築家でもない私たちにとって「最後のツメ」とは具体的にはどんなことを言うのでしょうか。例えば、机の上を拭いたけどごはん粒がたった1個残っていたとか、スープやドリンクの温度がほんの少しぬるいとか…。もちろんのぼり旗の立て方においても“最後のツメ”というのはあります。

それは

1.高さをぴったりとソロエル

2.均等に並べる

3.垂直に立てる

(ただし斜めにソロエているときは除く)

それは、あたかもお揃いの制服をきちんと着こなし姿勢よく整然と並んだ生徒たちとバラバラの着こなしで、姿勢も身長もふぞろいの生徒たちとを比べたときにどちらに好感を持てるかを考えれば一目瞭然だと思います。

私たちも全ての仕事において“最後のツメ”を大切にしていきたいと思います。